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すそのアニマルハートの活動とは?

裾野市民ボランティアの“すそのアニマルハート”は2年ほど前に設立しまして、今年で3年目に入ります。

おもにTNRと言われる活動を行っています。
TNRとは、Trap(トラップ)、Neuter(ニューター)、Return(リターン)の略語で、ノラ猫の繁殖を防ぐため、猫を捕獲し、不妊去勢手術をして、地域にもどして命を全うさせる活動のことです。

リターンする際は、一般の場所ですとトイレや餌を与える場所を決めないと猫はどこにでもしてしまうので、プランターなどに砂を入れ設置するようにお伝えして、ご協力いただいております。

手術済みの猫は耳の部分をV字カットというか、桜の花びらのようなカットをして目印をつけ地域にもどします。このカットは全国共通なので、町で見かけた猫の耳がこのような形でカットされていたら、不妊去勢手術をすでに施されているということです。
猫は1回の出産で4~5匹を産み、1年間に3回ぐらい妊娠をします。ネズミ算てきにどんどん数が増えていきます。

平成25年8月19日の立ち上げから平成27年9月13日までの約2年間で、
250匹TNR活動をさせていただきました。

TNR活動がないころは、近所の方が猫を捕獲し、市役所に持ち込んで保健所に引き渡し殺処分するという流れとなっていました。

環境省でも2020年のオリンピックまでには犬や猫などの殺処分を“0(ゼロ)”にしようという、
“人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト”が行われています。

現在は会員は14名でTNR活動以外にも私たちの活動をご理解、ご協力をいただくため各種イベントにも参加させていただいております。

手術済み

活動をおこなうきっかけは?

そもそも設立の経緯は行政の呼びかけで裾野市でも「飼い主のいない、猫対策」にいち早く取り組み、ボランティア団体を立ち上げたかったようです。
そこに私のようにノラ猫ボランティアがあったら参加したいと連絡したところ、飛んで火にいる何とかで、それでは沼津市で行われる「地域猫セミナーがあるので聞いてみないか?」とのお誘いがありました。

参加されたかたもいらっしゃると思いますが沼津市のNPO法人 動物ノートが主催されたセミナーに参加させていただきました。

セミナーを聞いて「不幸な猫を減らすにはこれしかない!」と思っていた裾野市民の方が数名おり、何回か打ち合わせをへて、すそのアニマルハートを立ち上げることになりました。

立ち上げの際には行政の担当者、市議会議員の方が親身になって相談に乗ってくださったおかげで、平成25年8月19日に設立総会を開くことができました。

設立してすぐに、行政にノラ猫の苦情が入り、TNR作戦が計画されました。
これには地域住民との話し合いが持たれ行政と東部保健所の担当者、それに沼津市の動物ノートの事務局の方々が本気で取り組んでくださいました。

行政も捕獲器を10台購入してくださり、生まれて初めて捕獲器を見る私たちに親切丁寧にご指導してくださったのも動物ノートさんでした。

おかげさまで初めての捕獲は24匹と大成功でした。
手術の為の搬送は、会員の車数台に加えて市からも車を出してくださいました。

これこそ、地域住民、行政、ボランティアの三者一体となった活動となりました。

その後、この地区をモデル地区として餌場とかトイレを設置し「地域猫」として地域住民とともに管理を行い、しばらく様子を見て地域住民に対し経過報告をしました。

不妊去勢手術は誰が行うのですか?

富士市にいらっしゃる手術専門の先生に依頼しています。
週に2回沼津市に来てくださるので、そのタイミングで捕獲した猫を連れて行き手術をしていただいております。
普通の動物病院で不妊去勢手術を行うと、メスは2~3万円、オスは1万~2万円ほどかかります。私たちがお願いしている先生はTNRの活動にご理解をしてくださり、メスですと1万円、オスですと5千円にプラス消費税で手術をしてくださっております。

手術代は主に餌やりさんが負担し、後日、行政から手術1件につきメスが1万円、オスが5千円の補助金がでます。
場合によっては、区長さんや、依頼されたかたが建て替える場合もあります。

今までは、飼い犬、飼い猫にしか補助されなかったのですが、すそのアニマルハートを立ち上げた時期ぐらいからはノラ猫にも支給されるようになりました。

アニマルハート活動
活動の中での良かったことは?

やはり、依頼主さんから
「これで安心してごはんをあげられるようになった」
という声をいただくのが私たちの生きがいです。

また、市内のいろいろな地域で猫をかわいがっていらっしゃるかたとお話をさせていただくことも、ボランティアをやっていて良かったなと感じます。

活動の中で大変だったことは?

苦情主さんの「餌をやるから増えるんだ」とおっしゃる方たちに、私たちがそれを応援している団体だとみられることが大変です。

単に応援をしているわけではなく、地域猫として管理するということが理解してもらえないのが原因かと思われます。

以前は行政でも、ノラ猫には餌を与えないでくださいと声掛けをしていたんですけれども、最近はそういった声掛けもしていないと思います。餌やりさんなどに責任をもってみてくださいというスタンスになってきたと思います。

活動資金の確保も大変です。

現在は、会員の会費と、行政のパートナーシップ助成金、イオンの黄色いレシートでの募金、店舗での募金箱の設置などによって活動資金を確保していますが、今年で裾野市のパートナーシップ助成金も切れるので、さらに活動資金を確保することが大変です。
募金箱の設置にもなかなか理解が得られないので、置いてくださる方がいらっしゃれば助かります。

すそのアニマルハートの今後の目標はなんですか?

「捕まえて、手術して、戻す」だけでしたら私たちも慣れてきたので行えるのですが、その後が問題です。地域猫として地域の方が管理してくださる、それがまだなかなか浸透していないのが現状です。「しょうがないから4~5年様子見るか」とおっしゃってくださる方ばかりだといいのですが、猫が嫌いな方はそこまで言ってくださいません。
そういう方をできるだけ説得するように、TNRの活動以外にお話に行くんですけれども、理解を得られない場合もやはりあります。
地域猫として育てるという理解を求めることが今後の課題です。

最終的には野良猫を“0(ゼロ)”にしたいのですけれども、実際には70%ぐらいでしょうか、残りの30%はどうしてもなくならないという定説もあります。

仮にすべてのノラ猫を捕獲しても、新たに捨てられてしまえば“0”にはなりません。

現在、動物愛護飼育法という法律が改定されまして、捨て猫をした場合には50万以下だった罰金が100万円以下まで引き上げられました。この法律のことも今後はもっと広めていき、捨て猫をしないように呼びかけをする活動もしていきたいと思います。

【記事】スソノタイムス

 

静岡新聞

【新聞】静岡新聞社

プロフィール

名前 福島 政明 さん
年齢 67 歳

裾野市民ボランティア パートナーシップ事業団体
すそのアニマルハート 代表

【環境省】人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/project/

【環境省】動物愛護管理法
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/

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